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相続探偵11話のネタバレと感想。借り逃げ、どえりゃあアカン編③。

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ドラマ化が期待される漫画「相続探偵」。

2021年8月に単行本2巻が発売され、月刊誌のイブニングで連載されていた人気漫画です。

今回はその「相続探偵」の2巻・第11話「借り逃げ、どえりゃあアカン」のネタバレと感想を書いていきます。

前回第10話では、朝永が教授のプログラムを買い付ける約束をしたところで終わりました。

相続探偵の第10話のネタバレを今すぐ読む

今回第11話では、

遺産放棄をできなくさせることになったのか?

灰江はどう伊予島兄弟を成敗するのか?

令子や朝永の活躍は?

福士弁護士大先生の登場で場面はフィナーレへ。

では、相続探偵第11話「借り逃げ、どえりゃあアカン」のネタバレを書いていきます。

ハッピーエンドへレッツゴー。

 

PAKA
PAKA
ミステリーや推理、サスペンス、予想のつかないマインドファックや大どんでん返しの漫画や映画が大好き。おすすめの漫画を紹介します。

 

相続探偵11話:「借り逃げ、どえりゃあアカン」のあらすじ・ストーリー

500万円を貸した恩師が亡くなり、その息子達が相続放棄を匂わせてきて、困り果てたプログラマーからの依頼。服装は汚らしいが、身につけているものは高価なものばかり・・。果たして息子兄弟の遺産放棄を灰江は止めることができるのか・・?

 

相続探偵11話:「借り逃げ、どえりゃあアカン」の登場人物

『灰江相続調査事務所』

●灰江 七生(はいえ なお)
・私立探偵
・借金大魔王

●三富 令子(みとみ れいこ)
・元医学部生
・車、バイクなどを改造するのが趣味

●朝永 秀樹(ともなが ひでき)
・元警視庁:科捜研のエース研究員
・FXなどの投資で儲けている

●赤羽 桂44(あかばね かつら)
・IT関係でプログラマー
・伊予島先生に500万円貸す

●故 伊予島 彰(いよじま あきら)
・赤羽の大学時代の恩師

●伊予島 英徳45(いよじま ひでのり)
・フリーター
・趣味:ギャンブル

●伊予島 正尚42(いよじま まさなお)
・フリーター
・趣味:キャバクラ、ガールズバー

●福士 遥
・テレビに出演している有名弁護士
・令子がトレーナーをしているパーソナルジム通い

 

相続探偵11話:「借り逃げ、どえりゃあアカン」のネタバレ

福士 遥弁護士登場

過去につながりのあった弁護士にひたすら電話をする灰江。

しかし、全ての弁護士に断られる。

「なぜこんなに弁護士に嫌われてるんだ」と嘆く灰江に一本の電話が。

「おうハイエ氏ー。伊予島兄弟との取引は無事完了したぞ。」

「教授のプログラムをHDDに移行してそいつを現金100万円で買い取ってきた。」

「奴らその足ですぐさまどっかに車で走っていきやがった。」

と朝永は説明した。

しかし、声色の良くない灰江。

「いやさぁ・・・次なるステップとして、依頼人の赤羽さんに、債権者として兄弟相手に『賃金返還訴求訴訟』を起こしてもらって、訴訟の中で相続放棄の効力を争うって段取りに入りたいんだけどさ」

「ホラ、弁護士登録してない俺がやると非弁行為になっちゃうからさぁ」

と嘆いていると、

令子がドヤ顔で

「そしたら私が頼んでみましょーか」

「実は心当たりがあるんです」

っとウインクをした。

 

ドドン。

福士弁護士が灰江の事務所に登場した。

「わああああ!『ランチタイム』に出てる福士弁護士じゃないですか!!」

と目をキラキラさせる依頼人の赤羽氏。

「いやぁ〜テレビ出演や講演会でお忙しい福士先生がわざわざ事務所に出向いて俺の頼みを引き受けてくださるとは・・・」

といけすかない顔でいう灰江氏。

「はっ誰がハイエナ野郎の頼みなど聞くか。令子さんの頼みだから受けるんだ」

「というわけで令子さ・・・いや赤羽さん。」

「私がきたからにはもう大丈夫。こんな些細な案件すぐに方が付きますよ。大船に乗ったつもりでお任せください。」キラーン

とキラキラさせながら令子に・・・いや赤羽氏に言った。

 

福士弁護士 VS 伊予島兄弟

『賃金返還訴求訴訟?』

後日ホテルのラウンジのカフェで会った伊予島兄弟と赤羽氏と福士弁護士。

「そんなもん受け取ったかね?郵便で受け取ったかもしれんけど、いちいち確認しとらんわこっちも暇じゃないもんで」

「赤羽さん、あんたもしつこいねぇ。今度はわざわざ著名な先生まで連れてきて、ほんなに金が欲しいかね。」

と赤羽氏に楯突く二人。

「あなたがた先日お父様の遺産を処分して利益を得ましたよね?」

「遺産〜?はっわしら相続放棄の手続きしたんだで。遺産なんか手えつけんわ」

という兄弟。

朝永の写真を見せながら福士弁護士は言う。

「この朝永秀樹という人物に亡くなられたお父様のプログラムが入ったHDDを100万で売却なさったでしょう」

「ははあ、さてはアンタなんか誤解しとるみてゃあだな。俺らが売ったのは何の価値もないただのゴミだで。遺産なんかじゃにゃーて」

と兄弟は言う。

「いいえ、れっきとした遺産です。」

と福士弁護士は跳ね除ける。

「遺産といえば一般的にお金や不動産価値の遺品ばかりと思われがちですが、あなたたちにとっては無価値でも実際には価値があると認められるもの。つまり亡くなられたお父様のプログラムが入ったこのHDDももちろん遺産に該当します。」

「そして遺産は一部だけ相続するわけにはいかない」

「お父様の死後、あなたたち兄弟はお父様の遺品の一つであるプログラムの入ったHDDを売却した。ということはすなわち、借金も財産もすべて相続するものとみなされ、相続放棄はできなくなる。」

「つまりあなたたちは負債も含めて全て相続するしかないんです。」

と福士弁護士は結論づける。

 

そこで、灰江、令子、朝永が登場した。

「レ、レイちゃん・・・!?なんでここに・・!ほれとオタク野郎と・・・あんたは誰だ?」

と灰江を指して言う。

「探偵です」

「探偵・・・?なんで探偵がこんなところに・・・」

「・・・・ほうか!お前ら・・・嵌めやがったな!!こりゃ詐欺だて!弁護士さん、俺たちまんまとこいつらに騙されたんだて!訴えるのはむしろ俺の方だて!」

「だいたいなんかおかしいと思っとったんだわ!あんな何の役にもたたへんゴミクズを100万で買うなんちゅううまい話なんてありゃせんて!」

「はあ?お前興奮してすぐ売り飛ばせって言っとったがや、俺に責任なすりつけたらあかんて!」

と喚き立つ伊予島兄弟。

すると、普段おとなしい朝永が・・・。

「いい大人が喚き立てやがって」

「詐欺だって?馬鹿馬鹿しい。いいか?俺はこのプログラムをこの目で確認して、本当の価値があると思ったからわざわざ自腹で100万はたいて買ったんだ。」

「渡した名刺や領収書の名前も住所も全部本物だ。だから取引も全部正式なもの。」

「これの一体どこが詐欺なんだ?」

と冷静にかつ熱く、伊予島兄弟に言った朝永。

「・・・3ヶ月ぶりに大声出したら、腹膜と声帯がやられた・・・」とオチまで作る朝永。

切り替わって福士弁護士が

「ということで赤羽さんの借金はお二人が相続しました。」

「・・・刑法に触れるような行為も散見されるようだが、債務者に誠実に返金すれば多めに見ましょう。」

「さもなければ、どうなるかわかってるな」キリッ

っとした表情で福士弁護士は言った。

「わかりました。赤羽さんにはすぐに500万振り込みます。だからどうかここは穏便に・・・」

と平謝りしている伊予島兄弟に

「それだけじゃ済まないぜ」

と灰江は言う。

「これからあんたら兄弟は父親名義でしこたま作った借金を全部支払うんだよ。父親の名誉を棄損した分、自分たちが浪費して作った借金全部な。」

「いい車、いい時計、いい服にいい食いもん。よくこれだけ惜しげもなく欲のままに買い集めたもんだ」

「父親の金にただ乗りした波はたいそう心地よかったかもしれないが、お二人のおっしゃる通り、引き際はちゃんと見誤らないようにしないと」

「過ぎた欲は身を滅ぼしますねぇ。深く肝に銘じます。」

と灰江は締めくくった。

 

後日・・・。

「そういやあれからどうしたのあのプログラム。あの後、どっかに売ったんだろ?相当な金額になったのでは?」

と灰江が朝永に聞いた。

「ああ、もちろん売ったよ。100万で」

と買った値段と同額で売ったことに灰江は驚いた。

「残念ながらあのプログラムは高度すぎて、本当の価値を理解できる人は少ない。」

「だから信頼できる知人に『きちんとプログラムを完成させて世に出す』ことを条件に譲ったんだ」

「未完成とはいえ、伊予島教授が人生を賭して作った偉大なプログラム。あんなクソな相続問題みたいにまた見向きもされず捨てられたらたまったもんじゃないんでね」

と男前なセリフを言った朝永であった。。

 

・・・「借り逃げ、どえりゃあアカン」編。fin。

 

相続探偵11話:「借り逃げ、どえりゃあアカン」の感想・考察

PAKA
PAKA
朝永、、、カッコウィィーーーーー!!

 

はい、相続探偵第11話「借り逃げ、どえりゃあアカン」のネタバレでした。

朝永かっこよかったですねぇ。

灰江事務所の3人はお金にがめつくないところがまた素敵ですよね。

もちろん今回の依頼人の赤羽さんからは、福士弁護士の費用含め、報酬はもらってると思いますけど、

朝永氏、自腹で100万円ポンっと出すところ、利益ではなく、偉大なプログラムを世へと理念があるところ、いやー男ですねぇ。

かっこよかった。

伊予島兄弟は結局、親の名義で借金を大量に作っていたから、いい服やいい車を持っていたですね。

しっかりと働いて、真っ当に生きるように、伊予島兄弟。笑

今回の相続シリーズは割とキュッとして、綺麗にまとまった感じがありましたね。

3話くらいなので、さっと読めもしましたね。

相続探偵の主人公3人がどんどんキャラを出してきて、ますます好きになってきました。

では、相続探偵第11話「借り逃げ、どえりゃあアカン」最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

また次のストーリーでお会いしましょう。

ではまた。