ドラマ化が期待される漫画「相続探偵」。
2021年8月に単行本2巻が発売され、月刊誌のイブニングで連載されていた人気漫画です。
今回はその「相続探偵」の2巻・第10話「借り逃げ、どえりゃあアカン」のネタバレと感想を書いていきます。
前回第9話では、
依頼人の赤羽氏が500万円を貸した伊予島教授が亡くなり、その遺族である伊予島兄弟に対して、負の遺産をどう返してもらうか話し合った場面でした。
相続放棄をする予定の二人にそれをさせないために灰江が打った施策とは?
伊予島兄弟がなぜリッチなのか?
お金の出どころはどこにあるのか?
令子がガールズバーの店員に?
さて、今回も新展開がたくさんの
相続探偵第10話、「借り逃げ、どえりゃあアカン」のネタバレ。
行ってみましょー。
レッツゴー。
この記事で書かれている内容
相続探偵10話:「借り逃げ、どえりゃあアカン」のあらすじ・ストーリー
500万円を貸した恩師が亡くなり、その息子達が相続放棄を匂わせてきて、困り果てたプログラマーからの依頼。服装は汚らしいが、身につけているものは高価なものばかり・・。果たして息子兄弟の遺産放棄を灰江は止めることができるのか・・?
相続探偵10話:「借り逃げ、どえりゃあアカン」の登場人物

『灰江相続調査事務所』
●灰江 七生(はいえ なお)
・私立探偵
・借金大魔王
●三富 令子(みとみ れいこ)
・元医学部生
・車、バイクなどを改造するのが趣味
●朝永(ともなが)
・元警視庁:科捜研のエース研究員
・FXなどの投資で儲けている
●赤羽 桂44(あかばね かつら)
・IT関係でプログラマー
・伊予島先生に500万円貸す
●故 伊予島 彰(いよじま あきら)
・赤羽の大学時代の恩師
●伊予島 英徳45(いよじま ひでのり)
・フリーター
・趣味:ギャンブル
●伊予島 正尚42(いよじま まさなお)
・フリーター
・趣味:キャバクラ、ガールズバー
相続探偵10話:「借り逃げ、どえりゃあアカン」のネタバレ

令子、ガールズバーにて潜入捜査
名古屋のモーニングにて朝食を取っている灰江と令子。
先日の赤羽氏との会話で
「実は、死後、遺産が使われている形跡があれば『相続放棄』ってのは原則認められないんですよ」
「つまり、『教授の遺産が死後使われた痕跡』を調査で見つけ出せばいいわけです」
と遺産放棄を企む伊予島兄弟の解決策を述べたのだったが・・・
兄 伊予島英徳ー45歳独身。趣味はギャンブル、仕事はフリーター
弟 伊予島正尚ー42歳独身。趣味はキャバクラ、ガールズバー通い、仕事はフリーター
フリーターでピカピカのレクサスなんて買えると言うのは、兄貴がよほどギャンブルが強いかどこか別に金の出どころがあるってことだが、遺産を食い潰したという肝心の証拠が見つからなく、困っている灰江。
レクサスの契約も伊予島教授が生きている間に全部済ませたようだ。
・・・と言うことで、令子にガールバーで潜入調査してもらうことにした。
『ガールズバー Ultra Violet』
令子が働くお店に2人が来店してきた。
「見ん顔だけど新人?」令子に挨拶をした兄弟は濃いめのウーロンハイを飲む。
高そうな腕時計をしている二人に令子は話しかける
「お二人とも素敵な時計されてますね」
「お目が高いねぇ、これロレックスの一番人気モデルよ!」
「へーお客さんってお金持ちなんですね!もしかして投資とかされてたり・・・?」
と伺うと
「はぁ?投資なんてタワケのすることだがね、うちの親父がいい例だでね。」
「意味不明な自作のプログラムとやらに何千万もかけて、結局未完成のまま商品にならんと死んでまったがね」
「俺たちに残ったのはビタ一文にもならんゴミクズだけだが」
「レイちゃん、この世で生き抜く上で一番大事なスキル知っとるか?」
「一世一代のチャンスを逃さん瞬発力と決断力!」
「突然きた波っちゅーのにいかに乗り切れるか、これが肝要なんだで!」
と怪しい哲学を語る二人。
「あとは、引き際も大事だで。」
「俺たちにとってそれが今、荒波が収まるのを辛抱して待っとるだわ」
と意味深なことを言う二人だった。
ガールズバーから帰った令子は、灰江に早速イライラをぶつける。
「なんなんだあのセクハラ野郎!」
「得られたのは、伊予島兄弟の連絡先と相続放棄の申し立てがすでに済んで通知を待ってること、あとはケチに拍車がかかってるってことくらいです。」
と収穫を灰江に話した。
「ここまで尻尾を出さないとなるとどっかの悪い司法書士あたりに、『遺産は使うな』と入れ知恵でもされてるのかもね。」と灰江は考え、
「どうにかして遺産を食ってる証拠を手に入れられないですかね?投資とかにも全然興味がないみたいだしー・・・」
と令子が言うと、灰江が閃いた。
「投資ねー・・・そうか。令子ちゃん、朝永に高そうな服で名古屋に来るように伝えて。」
「あいつにも一芝居打ってもらおうと思って。」
と悪そうな顔をした灰江であった。
朝永の一芝居
令子の働いている、ガールズバーに普通の服装できた朝永。
それを見て、「ビッグでリッチなIT系ビジネスマンっぽい服装してきてって言ったじゃないですか」と令子は言う。
IT業界では普通の服装がスタンダードなんだよと言い張る朝永。
そこに伊予島兄弟が来店してきた。
セクハラ的なご挨拶は華麗にスルーして、
「あっそうだそうだ、お二人とも丁度いいところに来ましたよ。あそこのお客さん、なんでもプログラミングが趣味とかで、他人が作った自作のプログラミングなんかも趣味で集めたりしているらしいですよ」
「しかも『価値がないプログラムも言語の羅列を眺めているだけで酒の肴になる』って素人が作ったものでも数十万ポンっと出しちゃんです。」
と朝永のことを紹介した。
紹介してもらった二人は朝永を自宅に招き入れた。
そのプラグラミングを見た朝永は
「ふむふむ。なるほど。とても面白いですね。」
「ぜひ譲っていただきたく、そうですね。まだ未完成なものなので、100万円でどうでしょう?」
「ひゃっ100万円!?」
と驚き、コソコソと話す二人。
「・・・おいどうする?売ろまい売ろまい!どうせ未完成のデータなんてゴミクズだで」
「メンド臭い手続き済んだ前祝いの小遣いと思やええて!親父が生きとった頃みたいにまたぱっと遊ぼない?」
と即答で、「わかりました。ぜひ譲りましょう!」と満面の笑みで応えた。
灰江と令子のもとに帰ってきた朝永。
「ばっちり、あいつらまんまと乗ってきた。現金100万円の正式な受け取りは3日後だ」
と笑顔でグーサインをした朝永。
「さすが朝永氏〜〜〜〜〜!逞しい背中!」
「さぁて、それでは次なるステップに参りますか。赤羽さんの500万は泣かせねーぜ!」
とお決まりのセリフを言って喜ぶ灰江たちであった。
to be continued……….。
相続探偵10話:「借り逃げ、どえりゃあアカン」の感想・考察
はい、相続探偵第10話、「借り逃げ、どえりゃあアカン」のネタバレでした。
令子と朝永の潜入捜査、お見事でしたね。
ふと思いましたが、見るたびに令子がどんどん可愛くなっていく。
普通に性格もいい子だし、かわいいし、明るいし、演技も上手いし。
二人を掌で転がすあたりや、朝永の紹介とか、もう完全にYES!!!ってなりますよね。
まんまと教授のプログラミングを売らされてしまいましたね。
あの二人は、教授が生きている時に教授からしこたまお小遣いをもらって遊んでたんですかね。
おそらくレクサスも教授にせがんだのでしょう。
司法書士に入れ知恵されて、お、頭いいのか。と思いきや、目の前の餌にはすぐに飛びついてしまう単細胞でしたね。
その二人の性格を手玉に取った灰江氏さすがですね。
次回は、いよいよ相続放棄ができませんという決着になるのか。
二人のリアクションや灰江氏の攻撃が楽しみですね。
相続探偵第10話、「借り逃げ、どえりゃあアカン」編、また次話でお会いしましょう。
ではまた。