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相続探偵3話のネタバレと感想。或る小説家の遺言編③。

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ドラマ化が期待される漫画「相続探偵」。

2021年5月に単行本が発売され、月刊誌のイブニングで連載されていた人気漫画です。

今回はその「相続探偵」の1巻・第3話のネタバレと感想を書いていきます。

第2話では、敏腕弁護士であろうイケメンの福士先生が現れ、ビデオ遺言は無効であると説明をし、実際の書面である遺言書を全員の前で読み上げた。

万事休すかと思いきや、灰江は別の切り口で反論し、証拠はあると断言。

相続探偵の第2話のネタバレを今すぐ読む

今回、相続探偵の第3話では、灰江が用意した証拠を元に、反論を致す。

さて、灰江はどんな証拠を持っているのか。

令子が前日に仕掛けて収集したものとは?

本物の弁護士がいる前でどう灰江はこの状況をひっくり返すのか。

相続探偵、灰江劇場の始まり始まりぃ〜〜。

レッツゴー。

PAKA
PAKA
ミステリーや推理、サスペンス、予想のつかないマインドファックや大どんでん返しの漫画や映画が大好き。おすすめの漫画を紹介します。

 

相続探偵3話のあらすじ・ストーリー

原作:西荻弓絵さん 漫画:幾田 羊さん

人の数だけ相続があり、相続の数だけ事件がある。今日もまた大御所ミステリ作家の葬儀の場で、遺産をめぐる熾烈な「争族」が始まった。葬儀の場で上映されたビデオ遺言をきっかけに、作家の三人娘VS.秘書の仁義なき戦いのゴングが鳴ったのだ。そんなきな臭い匂いにつられてやってきた一人の探偵、名は灰江七生(ハイエナオ)。相続にまつわるトラブル専門の探偵だという灰江は、ハイエナの如き嗅覚で、作家が遺した「遺言」の秘密を暴き出すーー! 前代未聞の相続ミステリ、ここに開幕!

引用:まんが王国公式ホームページより

 

相続探偵3話の登場人物

『灰江相続調査事務所』

●灰江 七生(はいえ なお)
・私立探偵

●三富 令子(みとみ れいこ)
・元医学部生

●朝永(ともなが)
・元警視庁:科捜研のエース研究員

●故 今畠 忍三郎
・ミステリ作家の大御所、小説家

●桜庭 真一
・今畠 忍三郎の秘書

●榊原市香(さかきばら いちか)(36)
・今畠 忍三郎の長女

●跡見双葉(あとみ ふたば)(34)
・今畠 忍三郎の次女

●今畠 美樹(31)
・今畠 忍三郎の三女

●福士 遥
・今畠 忍三郎の顧問弁護士

●下島 美代子さん
・今畠 忍三郎のお手伝いさん

 

相続探偵3話のネタバレ

遺言映像の再確認

再び、全員で故 今畠忍三郎の映像を見ることにした。

そこには奇妙にポージングをとる、先生の姿が。

「見てください。この先生の姿勢」

「一見ただ手を組んでいるように見えますが、ちょっと不自然じゃありませんか」

よーく見てみると、腕に傷があった。

「そう、これはいわゆる、防御創といって、誰かに攻撃された時にできる独特の傷です」

「恐らくは、この傷を見せておくために、先生はわざわざ変な腕の組み方をしたんでしょう」

「ひょっとすると・・介護をしていた桜庭氏に虐待を受けていたんじゃないですか」

「つまり、『脅されてこのビデオ撮影に応じた』と見るものに暗に伝えたかったんだ」

と映像の確信に迫る灰江。

「なっっっ。と、とんだ言いがかりだ!いいですか、このビデオを撮る直前、先生が足腰が随分弱っておられた。しょっちゅう転んではお怪我を召されて・・・ですからこれも躓いてこけた時に擦りむいた傷です!」

と必死になって反論する、秘書の桜庭氏。

ここで弁護士の福士先生も反論する。

「ハイエ君。よくもそこまで出鱈目を思いつけるものだな。虐待?そもそも死亡診断書にはそんな記述は一切ない。」

「死の直前、今畠忍三郎先生にはせん妄※も出ていたそうだし、高齢者の転倒での怪我自体はそう不自然なことでもないだろう」
※せん妄とは、時間や場所が急にわからなくなる見当識障害から始まる場合が多く、注意力や思考力が低下して様々な症状を引き起こします。

続けて、桜庭氏も焦りつつも応戦。

「そ そうですよ。さっきから証拠も無しに滔々と。これ以上私を侮辱するのであれば名誉毀損で訴え・・・・」

と言おうとしたが、

「来た来た。このスーパーチャージドエンジンの高音」と灰江は言った。

 

令子・朝永の登場

バーーーーン!!

遅くなりました〜〜!!と令子と朝永が登場してきた。

「こちらうちのスタッフの三富と朝永です」

「こっち(三富)は元々医学部の学生です」と簡単な他己紹介をした灰江。

「それで大変申し訳ないと思いましたが、昨夜安置されている先生のご遺体を調べさせていただきました。」

といい、頭や脚、腕や手に傷がついた写真をテーブルの上に広げた

令子が説明する。

「古い傷も多いんで断定しきれないんですが、転んだだけでは説明できないご生前の傷がありましたね。堅い棒で殴られたような四角い傷とかも」

「つまり、虐待はあった。俺が紹介する監察医に後で正式に診てもらいますが・・」

と灰江の話を遮り、

「必要ない」と福士弁護士。

「なんども言うが、既に死亡診断書は正式に出ている。大体、医学部の学生の見解なんて所詮素人と同じだろう」

「君たちは脅迫による遺言の取り消しを主張しようとしているのかもしれないが、そもそもこれだけで誰に脅迫されたかまでも証明できるのかね」

と福士弁護士は正論をかざす。さすが、弁護士。あっぱれ。

すると、後ろから「この傷・・・・」

と太っちょぱっつんの朝永が入ってきた。

「堅い棒で殴られたと思われるこの傷、おそらくこの角度からすると・・上部からで攻撃したのは左利きの人だ。

と、さすが元科捜研のエース。言ってくれるぜ。

途端に秘書の桜庭氏の顔が曇り、右手の腕時計をさっと隠した。

「へぇー桜庭氏ー腕時計、右につけてるんですね」と嫌味っぽくいう朝永。

焦りながらも反論する桜庭氏。

「先生は足腰が弱って日常的に転んでいた。事実はそれ以上でもそれ以下でもない!」

「だいたい!命よりも家族よりも敬愛する先生をで殴るなんて私には絶対にできませんっ・・・!」

口を滑らせたか、桜庭氏。

顔をグイッと寄せて灰江はこう言う。

「杖って誰が言った?」

『堅い棒』としか二人は言ってないよ」

「た、ただの言い間違いです・・・」と桜庭氏。

すかさず「ただのひっかけ言葉ですよ!気にしない方がいい。2時間ミステリーだと決定的な証拠かもしれないが、生憎、現実の裁判ではなんの役には立たない」

と桜庭氏の言い間違いをフォローする福士弁護士。さては、コイツも何か貰ってるな?顧問弁護士だから守るのは当たり前なのか。

 

っと、ここで本日初めて口をひらく三姉妹。

「あのねぇあんたたち。さっきから次々現れてはごちゃごちゃ色々言ってるけどね。」

「そもそもこけたりするのも含めて父を護るのが、桜庭!あんたの仕事でしょうよ」

といいたいことを次々にぶつける三姉妹。

「・・・あんたらは黙っていてくれないか。このポンコツ三姉妹」

と腹黒さを出してきた桜庭氏。

「わ!私は!先生を最後まで支えた!自分の恥部をさらされようと家族に見放されようと、文字通り一生を全人生を捧げたんです!」

「だから遺産は、絶対に私がもらうべきだ」

 

「ようやく、本音が出ましたねぇ。お気持ちはわかります・・・が、残念ですね。先生、別に正式な遺言書を遺していますよ。」

と灰江はいった。

 

新たなる遺言書

「なっっっ!!いい加減なことを言うな!なんなんだあんたは!さっきからずっとか 書くしょうもないことばかり、べらべらべらべら!別の遺言書だとあってたまるかそんなもの!」

とものすごくヒートアップして激昂している桜庭氏。

「そいつがどこにあるかなんですけど、この映像を撮影した桜庭さんはお気づきになりませんかね?」

「じゃあもう一度見てみましょうか。」といい、再度、映像をつけた。

 

すると、故人が丁度、カンペでも言葉を思い出すでもなく、全く別の方向を見ているシーンがあった。それも何度もだ。

「映像をよく見ると、読まれているカンペとは別に違う視点が時折あるのが判る

ここで三姉妹が気づく。

「あ、まさか!もしかしてこの目線の先に本物の遺言書が隠してある!?」

「はっ そんな妄想・・・」と福士は呆れて笑うと

「はい これがその『妄想ちゃん』です!」と

後ろから令子が別の遺言書を持ち出した。

 

令子は昨日、故人の傷の写真を撮り、当日の朝は、自宅の書斎から遺言書を取ってきたのであった。なんてできる女。可愛い、チャラ陽キャ。やるでないか令子!

お手伝いさん(下島美代子さん)の許可得て、書斎から遺言書を取ってきたが、

そのお手伝いさんの存在は、三姉妹は知らなかった。

さらに、下島さんにビデオの遺言書の概要を伝えてみると、色々と教えてくれたのだった。

「たとえば以前、桜庭さんの不在時に、美代子さんは今畠先生からこう念押しされたそうです」

「『桜庭には決して逆らわないように』『奴は激昂すると何をするかわからない』『自分の死んだ後のことは儂が何とかしておくから・・』と」

今この場に下島さんがいないのも、桜庭氏が来ると色々とややこしくなるからと言って、来るなと言ったせいでこの現場にはいなかったのだ。

すると、後が無い桜庭氏は

「嘘だ 嘘だ 嘘だ!ぜんぶこいつの捏造だ!」と灰江を指差す。

「嘘かどうかは中身を見ればわかることです」と言って、封の開いてない、遺言書を福士先生に渡し、読んでもらうことにした。

「遺産だが、以下の通り、市香、双葉、美樹の三姉妹には一円も渡さず、勿論秘書の桜庭にも一円も遺さず」

「儂の面倒を見てくれた下島美代子氏に一億円。残りは南スーダンなどの貧困国の生活工場のため、ワイン畑醸造施設の設営のために尽力しているアインストン財団に全額を寄付する」

「全額寄付!!?」と三姉妹は驚いた。

「まぁ遺産相続ってそんなもんす。元々亡くなった今畠先生が稼いだお金なんだから、使い方は今畠先生が決める。お嬢様たちも桜庭さんももらえなくて元々っすね」

と明るい表情でいう灰江。

字体も紙もさっきの遺書と同じに見え、福祉が持っていたさっきの遺書はボールペンで、令子が持ってきた今回の遺書は万年筆で、書いた日付も同じであった。

書いた日付が同じ場合は、法律では後に書いたほうが正式な遺言書となるが・・・

と福士先生が考え込んでいると、

「福士さん、二通どちらが後に書かれたか証明できる方法はありますか?だったら私の遺言書の方が後に書かれたものだ!」

と声を張り上げる桜庭氏。さらに

「お お嬢さん方、私の遺言書が有効だと認めてくださったら四等分します」と三姉妹にも同意を求める。

勿論、ポンコツ三姉妹は「桜庭さんの遺言書を有効と認めますー!」と盛り上がっていた。

困りながらも、福士は

「・・・ご遺族が納得されているのなら、桜庭さんの遺言が有効でいいのでは・・」

と言いかけたが、

ここでイケメン、キムタク並みのセリフで灰江が登場する。

「待てよ。さっきも言ったろ。遺産は元々今畠先生が稼いだ金だ。」

「今畠先生の遺産を泣かせるような真似は、このハイエが許さねぇよ」

とかっちょええセリフを決めたのだった。

 

to be continued……….。

 

相続探偵3話の感想・考察

PAKA
PAKA
ハイエさーーん!!かっこいいー!!彼、なんもメリットなくない?ってずっと思ってます。

 

はい、相続探偵、第3話。いかがでしたでしょうか。

灰江先生、カッコ良すぎますね。

今回ちゃんと、証拠を持ってきてくれた令子と朝永に大きな拍手を。

故人の虐待の跡と、新たなる遺言書。

同じ日付で2つ残すって、いや、今畠先生、バカなん?なんで別の日にしなかったの!

目線でそこに正式な遺言書あるよーって教えてるんなら日付は新しい日付にすれば良くない?なんでそんな混乱させるようなことしたの!?

って思ったんですけど、大御所のミステリ作家ですもんね。笑

そういうところにも仕掛けを遺しておきたいのが男のサガ。本物の遺言書が見つけられなかったらどうしてたんだろうか。そんなことは関係ないか。死んだ後のことは生きてる人間でどうにかしてくれーって感じで委ねて死んだんですかね。

でもこれで完全に、桜庭氏が虐待していたことはほぼほぼ認めたことになってますが、これからちゃんと制裁されるんですかね。

もし正式な遺言書が一番新しいとなれば、ポンコツ三姉妹にボコボコにされそうですね桜庭氏。

恐らく、次話で今回のストーリーは完結しますが、

2つの同じ日付の遺言書をどう見分けるのでしょうか。

違うところと言ったら、ボールペンと万年筆、くらいですよね。

弁護士の福士先生、なんとかせい!でもこれで、探偵と弁護士は全くの別の生き物なんだと言うことが分かりましたね。

福士先生、証拠が出てくる出てくるでアタフタですもんね。

ちゃんと証拠を揃えてから法廷にたつ弁護士と、ストリートで色々とショータイムを起こせる探偵。

探偵灰江の圧勝かもしれないですね。

次の話で完結します!

相続探偵第3話のネタバレと感想でした。

ではまた。