ドラマ化が期待される漫画「相続探偵」。
2021年5月に単行本が発売され、月刊誌のイブニングで連載されていた人気漫画です。
今回はその相続探偵の1巻・第1話のネタバレと感想を書いていきます。
様々な人間の裏の感情がひしめき合うヒューマンミステリー。次の展開が気になる気になる。
普段、相続や探偵に縁のないあなたでも、読んでいてハマるの間違いなし。
そういう私も最高にハマっています。観察眼のある探偵になりてぇ。
それではいきましょう。
レッツゴー。
相続探偵1話のあらすじ・ストーリー
人の数だけ相続があり、相続の数だけ事件がある。今日もまた大御所ミステリ作家の葬儀の場で、遺産をめぐる熾烈な「争族」が始まった。葬儀の場で上映されたビデオ遺言をきっかけに、作家の三人娘VS.秘書の仁義なき戦いのゴングが鳴ったのだ。そんなきな臭い匂いにつられてやってきた一人の探偵、名は灰江七生(ハイエナオ)。相続にまつわるトラブル専門の探偵だという灰江は、ハイエナの如き嗅覚で、作家が遺した「遺言」の秘密を暴き出すーー! 前代未聞の相続ミステリ、ここに開幕!
引用:まんが王国公式ホームページより
相続探偵1話の登場人物

『灰江相続調査事務所』
●灰江 七生(はいえ なお)
・私立探偵
●令子(れいこ)
・秘書?
●朝永(ともなが)
・元警視庁:科捜研のエース研究員
●故 今畠 忍三郎
・ミステリ作家の大御所、小説家
●桜庭 真一
・今畠 忍三郎の秘書
●榊原市香(さかきばら いちか)(36)
・今畠 忍三郎の長女
●跡見双葉(あとみ ふたば)(34)
・今畠 忍三郎の次女
●今畠 美樹(31)
・今畠 忍三郎の三女
●下島さん
・今畠 忍三郎のお手伝いさん
相続探偵1話のネタバレ

灰江七生、あらわる
ミステリ作家の大御所、今畠忍三郎の豪華なお通夜が終わり、食事会場で出席者が団欒をしていた。
「しかしまぁ遺産相続が大変そうだ。なんたってあの!ゴクツブシのお嬢さん方だからなぁ」
「有名ですよね、あのポンコツ三姉妹」
「先生の晩年も、あの秘書の桜庭さんに全部押し付けて結局誰も一切面倒見てなかったってハナシっすよ」
とガヤガヤと賑わっていた。
そこへ一際大きな声でワインやら食事やらをしている人物がいる。
「はー・・・さすがワイン好きの今畠忍三郎先生のお通夜のことだけありますね。何もかも豪勢だ」
そこへ、汗を拭きながらメガネをかけた男性が話をかけにきた。
「失礼ですが、故人とはどんなご関係で・・・?」
「ああ、ワタクシは先生が生前主宰されていたワイン研究会で元カノともどもお世話になりまして・・・」
と長々と説明をしていると、男は名詞を渡してきた。
「私は、今畠忍三郎の秘書をしております。桜庭真一(55)と申します。」
すると、自分の名刺を探しつつも
「てかあれ?今日はいつものお手伝いさんはいないんすね?下島さんでしたっけ?」
「あぁ彼女には家のことを任せていますので・・それよりお名刺を・・・」
「失礼失礼。ワタクシ私立探偵の灰江七生といいます」
と名刺を差し出した。
それを見た桜庭は、「相続調査事務所・・・ハイエナオ・・・」
「もしかして、誰かの依頼を受けてこちらに?」
「とんでもない、とんでもない、今日はあくまでも先生のワイン仲間として」
と話し、
「てか、桜庭真一さん、確か先生の作品に桜田慎二という主人公がいましたが、もしかしてモデルの方ですか?」と聞くも、
「何ちんたら油売ってる!早く来なさいよ!」と故人の娘に呼ばれ、その場を後にした。
「一本数万円もするワインを百本も通夜客に大盤振る舞いするなんて、桜庭、あんたほんとにバカなんじゃないの?」
と今畠忍三郎の長女「榊原市香(さかきばら いちか)(36)」が怒っていた。
「これはあなたのお金じゃなくて、私たち今畠のお金なの」とワインを指して言った。
「市香姉さんの無駄遣いに比べたら安いもんでしょ」と
次女の跡見双葉(あとみ ふたば)(34)が続けた。
長女は学生時代から遊び呆けた挙句、3回も離婚をし、その費用を故人に払ってもらっており、次女は離婚してからの生活費を全部払わせていたのだ。
すると三女、今畠 美樹(31)が遅れてやってきた。
音大の学費から留学先のパリにマンションまで買ってもらったスネカジリだ。
3人は通夜にも関わらず、相続の話を持ち出し、喧嘩をしていた。
3日後にパリに帰る三女・美樹の都合で桜庭は、
「わかりました。それでは、観ていただきたいものがございます。」
といった。
故 今畠 忍三郎による遺言ビデオ
三姉妹の父親である、今畠 忍三郎の動画を壁掛けのテレビで見る4人。
その動画は、家の書斎で撮ったものだった。
「今日は202X年12月23日である。」
「儂は末期がんで先が長くない。死ぬ前に財産のことについて遺言書などが偽造されぬようここにビデオではっきりと遺しておく」
「では、遺産の配分を申し伝える」
「財産のすべてを、儂の老後の面倒を全て見ていた秘書の桜庭真一氏に相続させる」
「長女の市香には、生前月々3百万円の生活費を渡していたが、儂の入院中に一度も見舞いに来なかった」
「次女の双葉には、既に千葉の別荘を生前贈与している。ちなみに双葉も一度も見舞いに来なかった」
「三女の美樹には、ストラディバリウスを買い与えた。生前に財産は十分渡しているというのが理由だ」
大混乱をする3人。ストラディバリウスってなに!?って混乱する次女。
すると、後ろからこっそりと動画を撮っていた、灰江の携帯がなり、皆にバレてしまった。
「いやスミマセン、生前、今畠忍三郎先生の動くお姿を撮らせていただく機会がなかったなとつい」とテヘヘとした。
「あなた探偵なの?なら丁度いいわ!この映像の不自然な点を指摘してよ!」
と長女が灰江の首をガンガンぶん回す。
「不自然な点ですか・・・、みなさんお気づきの点ぐらいしか」と言って、動画の故人の目を指した。
「人は基本的に自分の言葉で話すとき、目をそんなに動かしません。せいぜい言葉を探すときに自分の左上を見るくらいなもんです」
「けど、この映像は、このように右上から徐々に右下に目線が下がっていく。」
「これはおそらくカメラの横にカンペがあってそれを読まされているということでしょう。」
と推理をした灰江。
「・・・やっぱり。ホラ見なさい。きっとあなたに無理やり読まされたのよ!」と次女は怒る。
しかし、「たっ確かに仰る通り、カンペはありました。ですがそれは『読み間違え内容にカンペを持ってろ』と先生に指示されて・・・」
と桜庭は説明した。
大変ですねぇ相続は。とワインを飲みながら気楽に話した灰江は、明日の葬儀でまた会いましょうと言って帰っていった。
「見てなさい桜庭、他人のあんたなんかに遺産は絶対に渡さない!」
と三姉妹は結託して桜庭を見て言ったのだった。
灰江の事務所にて
自分の事務所に帰ってきた灰江は、帰ってきて早々、部下の令子によりぐちぐち言われていた。
「今日までに前回の依頼の報告書上げるって先生言ってましたよね」
と怒っていると、灰江はワインのコルク抜きを探していた。
どうやら灰江は令子にコーヒー豆を買ってくると嘘をつき、お通夜に参加していたのだった。
灰江と令子がギャーギャー騒いでいると隣に朝長が立っていて、令子が驚いた。
すると、灰江は先ほどの栓抜きでワインを飲もうとしていたが、あることに気がついた。
「返礼品のワインが安物にすり替えられている。」
「生前、今畠先生は大好物のブルゴーニュのラローズを葬儀で大盤振る舞いすると仰っていた。無論、返礼品も同様にと」
すると、影の薄い朝永が、灰江に「貸して」と言ってワインを調べた。
「少数生産のラローズ?であれば、エチケットは手貼りだろう。ということは、「本物」のラローズでならエチケットをボトルに貼った時に指紋がべたべたついてるはず」
そう言い、電気を消してもらった朝永はさらに調べた。
「だが、認識ライトで見る限りはほとんど指紋はついていない・・・。つまりこのエチケットは大量生産用の機械で自動的に貼られたものと推定される」
と推理をした朝永にすかさず令子が、
「さすが元警視庁、科捜研のエース研究員」と持ち上げるが、
「んな持ち上げるような男かねぇ。民間の鑑識会社に倍のギャラを提示されるなり古巣を秒で捨て去った、ただの妖怪銭集めだぞ」
と灰江はワインを注ぎながら、朝永をディスった。
味はそれなりに美味しいけど、偽物を出したことで死者の顔に泥を塗ったのは間違いないね。と言いながら先ほど携帯で撮影した遺言の映像を見てた。
すると、灰江は「なるほど、なるほど、それで映像なのか」
と謎が解けたようだった。
すると、灰江は令子に野暮用を頼み、令子はバイクで葬式場へ向かった。
翌朝、
令子からのメッセージが届く。
コーヒー豆を食いながら、
「今畠先生、あんたの遺産は泣かせねーぜ」
と呟き、会場へ向かうのであった。
to be continued……….。
相続探偵1話の感想・考察
相続探偵第1話のネタバレ、いかがでしたでしょうか。
面白かったですねー。
コーヒー豆食う人なんてこの世にいる!?w
だらしなくて、テキトーな感じの主人公・灰江だけど、観察眼というか、見る視点というか、推理の形というか、光るものがありますね。
彼の部下の令子、朝永との出会いとか既に気になりますが、ゆくゆく出てくるでしょう。
彼らの出会い、過去編、とか全て網羅して描かれていけばとても楽しい漫画になりそうですね。
実はこの記事を書き始めたのが2023/1/5なんですが、
既にこの時点で48話で月刊誌イブニングで完結してるとゆーオチ!!!おいー笑
書き終えてSNS調べたらわかってしまった。。。
俺の検索能力ー。。調べてから書けよーい。。。
まーでも、そんなこと言ってられませんし、何より面白いので、たくさんの人に僕の力で少しでも広まればと思い、書きますね。
よーし48話ならすぐ。全部書いたる。
最終話とか、まだまだ読んでいないので、まだ47話分の楽しみがありますからね。
さー次話もお楽しみに!!
ではまた。